パソコンはなぜ高い?値上がりする理由と安く買う方法【2026年最新】
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「数年前に買ったパソコンと同じくらいの性能なのに、ずいぶん高くなった」と感じている方もいるのではないでしょうか。
実際、国内PCの平均単価は上昇しています。JEITA(電子情報技術産業協会)の国内PC出荷実績をもとにリングローが算出した2026年1〜6月の平均出荷単価は12万3,095円。前年同期の11万1,192円から10.7%上昇し、現行の集計方式となった2007年度以降、1〜6月期として最も高い水準となりました。
ただし、パソコンが高くなっている理由は一つではありません。2026年は、DRAM(メモリ)やNAND Flash(SSDに使われる記憶用半導体)の価格上昇に加えて、AIサーバー向け需要の拡大、生産能力の配分、為替など複数の要因が重なっています。
この記事では、
「なぜパソコンは高くなったのか」
「いつ安くなる可能性があるのか」
「今は買うべきなのか、待ってよいのか」
「高い時期にどうすれば購入費を抑えられるのか」
という項目で整理します。
メモリ価格そのものの高騰理由や今後の価格推移については、関連記事で詳しく解説しています。
あわせて確認 【2026年最新】メモリ高騰はいつまで?値上がりの原因とパソコン価格への影響 AI需要や生産シフトなど、PC価格を押し上げるメモリ高騰の背景と2027年に向けた今後の見通しを解説します。 ›1. 2026年、パソコンの価格は実際どれくらい上がっている?
まず、「パソコンが高くなった」という感覚が実際の市場でも起きているのか確認してみましょう。リングローがJEITAの国内PC出荷台数・出荷金額から算出した平均出荷単価は、次のようになっています。
| 期間 | 国内PC平均出荷単価 |
|---|---|
| 2025年1〜6月 | 11万1,192円 |
| 2026年1〜6月 | 12万3,095円 |
| 前年同期比 | 10.7%増 |
単純計算では、1台あたり約1万1,900円上昇したことになります。なお、この数字は特定のメーカーや特定の商品価格を比較したものではありません。JEITAの自主統計参加メーカーによる国内出荷台数と出荷金額から算出した平均値です。
法人の調達現場でも価格上昇は認識されています。リングローが2026年7月に、勤務先で業務用PCの購入・調達に関与する300名へ実施した調査では、直近1年間のPC調達価格について77.7%が「上がった」と回答しました。つまり、「特定の商品だけが高い」というより、PCを取り巻くコスト環境そのものが変わっていると考える方が実態に近いでしょう。
2. パソコンはなぜ高い?価格を押し上げている4つの背景
理由1:メモリ(DRAM)とSSDの価格が上昇している
2026年のPC価格を考えるうえで、特に影響が大きいのがメモリとストレージです。パソコンのメインメモリにはDRAM、SSDにはNAND Flashと呼ばれる半導体が使われています。
TrendForceは2026年第3四半期について、従来型DRAMの契約価格が前四半期比13〜18%上昇、NAND Flashについても10〜15%上昇すると予測しています。PCメーカーがパソコンを製造する際には、CPUだけでなくDRAMやSSDも購入する必要があります。そのため、こうした主要部品の調達価格が上がれば、PC本体の製造原価にも上昇圧力がかかります。
ただし、部品価格が20%上がったから翌日のPC価格も20%上がる、という単純な関係ではありません。メーカーは部品在庫を持ち、調達契約や販売価格を一定期間ごとに見直すため、部品価格と店頭価格の間には時間差があります。
理由2:AIサーバー向け需要がメモリの生産配分を変えている
なぜDRAM価格がこれほど上昇しているのでしょうか。大きな背景の一つが、生成AIを支えるデータセンターへの投資拡大です。AIサーバーには、一般的なサーバー用DRAMに加えて、GPUなどと組み合わせて使うHBM(High Bandwidth Memory)と呼ばれる高速メモリが大量に使われます。
重要なのは、「AI用メモリとPC用メモリが同じ製品だから奪い合っている」ということではありません。半導体メーカーが持つ工場、生産設備、ウェハー投入量などには限界があります。AIサーバーやサーバー向け製品への生産能力の配分が増えると、PCを含むコンシューマー向けDRAMに割り当てられる供給余力が小さくなります。
TrendForceも2026年第3四半期について、主要DRAMメーカーがサーバー向け生産を優先していることで、コンシューマー向けDRAMの供給が圧迫されていると報告しています。この生産配分の変化が、単なる一時的な品薄とは異なる点です。
理由3:日本では円安も販売価格を押し上げる要因になる
日本で販売されるPCやその主要部品には、海外のサプライチェーンを通じて調達されるものが多くあります。そのため、同じドル建て価格の商品でも、円安が進めば円換算した調達額は増えます。
もちろん、為替が動いた翌日にPC価格が同じ割合で変更されるわけではありません。メーカーによっては為替予約を行っていますし、すでに仕入れた在庫もあります。それでも中長期的には、円安は日本国内におけるPC価格を押し上げる要因の一つです。そのため世界的なメモリ価格の上昇と円安が重なると、日本ではPCの値上がりをより感じやすくなります。
理由4:購入時に選ばれるスペックも高くなっている
数年前と現在のPC価格を比べるときは、もう一つ注意したい点があります。「同じ価格帯のPCに求められる性能」そのものが変化していることです。
例えばWindows 11の最低システム要件はメモリ4GBです。つまり、Windows 11だから16GBが必須というわけではありません。一方、Web会議をしながらブラウザーやOfficeアプリを複数起動するなど、現在の一般的なPC利用では、8GBより16GBを選んだ方が余裕のあるケースが増えています。
また、MicrosoftのCopilot+ PCでは、16GB以上のRAMが要件となる機能があります。そのため、以前なら8GBモデルを選んでいたユーザーが16GBモデルを比較対象にするなど、実際に購入する構成の価格が上がりやすくなっています。これは「メモリ価格が上がった」という話とは別の、購入スペックの変化による実質的な価格上昇です。
3. メモリ高騰だけでパソコンが高くなっているわけではない
ここまでを見ると、「メモリが安くなればパソコンも元の価格に戻るのでは」と考えたくなります。しかし、PC本体は多くの部品からできています。主な構成だけでも、CPU、DRAM、SSD、ディスプレイ、バッテリー、基板、電源関連部品、筐体などがあります。
TrendForceは2026年のノートPC市場について、DRAMとNAND Flashだけで従来のBOM(部品表)コストの10〜18%程度を占め、メモリ価格上昇によってその比率が20%を超える可能性を指摘しています。
つまり、メモリ価格はPC価格に大きく影響します。一方で、PC価格を決めるのはメモリだけではありません。為替やその他部品、メーカーごとの在庫、製品構成、販売戦略まで含めて最終的な価格が決まります。そのため、「メモリ価格が下がった=PC価格もすぐ同じ割合だけ下がる」とは考えない方がよいでしょう。
4. パソコンの価格はいつ安くなる?2026〜2027年の見通し
では、パソコンはいつ安くなるのでしょうか。2026年8月時点では、「○月からPC全体が値下がりする」と断定できる状況ではありません。特にDRAMについては、まだ供給の厳しい状況が続くとの予測があります。
TrendForceは2027年についても、AIサーバー需要やHBM向けへの生産能力配分などを背景として、DRAMの供給が引き続き厳しい状態になると予測しています。一方で、SSDに使われるNAND Flashは少し状況が異なります。TrendForceは、新しい生産能力や生産効率の改善によって、2027年後半にはNAND Flashの供給環境が緩む可能性があると予測しています。
整理すると、2026年8月時点では、
| 部品 | 今後の見通し |
|---|---|
| DRAM | 2027年も供給が厳しい可能性 |
| NAND Flash | 2027年後半に供給環境が緩む可能性 |
| PC本体 | 部品・為替・在庫など複数要因があるため時期を断定できない |
という状況です。「2027年になれば必ず安くなる」とも、「今後ずっと上がり続ける」とも断定できません。PCを購入する側としては、将来の市場価格を当てるより、現在使っているPCの状態と、今購入した場合の価格を比較して判断する方が現実的です。
5. パソコンが高い今、「安くなるまで待つ」のはアリ?
PC価格が高いからといって、すべての人が今すぐ買い替える必要はありません。価格より先に確認したいのは、現在のPCをまだ問題なく使えるかどうかです。
| 現在のPCの状態判断の目安 | 判断のポイント |
|---|---|
| Windows 11に正式対応し、性能にも不満がない | 急いで買い替える必要はない |
| メモリやSSDの増設で改善できる | 増設費用と買い替え費用を比較する |
| 動作が遅く、仕事や学習に日常的な支障がある | 買い替えを検討する |
| フリーズや突然の再起動が増えた | 故障原因を確認し、修理と買い替えを比較する |
| Windows 10を通常環境で使っている | Windows 11への移行やESUを含め対応方法を確認する |
| バッテリーが膨張している、異常発熱や異臭がある | 使用を中止し、メーカーや専門業者へ相談する |
Windows 10は2025年10月14日に通常サポートを終了しました。ただし、Windows 10を使っているPCがすべて直ちに危険になるという意味ではありません。Microsoftは対象端末向けにExtended Security Updates(ESU)も用意しています。法人向けには最大3年間のESUがあります。重要なのは、「Windows 10だから即廃棄」ではなく、現在どのサポート状態にあるPCなのかを確認することです。
PCの寿命や故障の前兆については、関連記事で詳しく解説しています。
あわせて確認 パソコンの寿命は何年?壊れる前兆と買い替えのタイミング 古いパソコンを使い続けるリスクや、不具合の予兆から買い替え時期を判断する方法を解説しています。 ›6. パソコンが高い時期に安く買う4つの方法
パソコンの市場価格そのものを自分で変えることはできません。一方で、購入する条件は変えられます。価格が上がっている時期ほど、「安い商品を探す」より、必要な条件を先に整理した方が結果的に費用を抑えやすくなります。
方法1:必要以上のスペックを買わない
最初に見直したいのがスペックです。例えば、Web閲覧、文章作成、動画視聴と、動画編集・3DCG・ゲームでは必要な性能が大きく異なります。「長く使いたいから」と必要以上に高性能なCPUや大容量メモリを選ぶと、購入価格は大きく上がります。
反対に価格だけを見て性能を下げすぎると、数年後に買い替えが必要になることもあります。購入前に、何に使うか、どのソフトを使うか、何年程度使いたいか、を決めておくと、オーバースペックを避けやすくなります。
方法2:現行最新モデルだけでなく「型落ち・セール品」も比較する
PCは新しいCPU世代や新モデルが発売されると、旧モデルが値下げされることがあります。最新世代の機能が必要でなければ、1世代前の新品やメーカーのアウトレット品も候補になります。
また、決算期や大型セールなどで一時的に値下がりする商品もあります。市場全体のPC価格が高いことと、個別の商品が安く販売されることは別です。そのため、「PC全体が安くなるまで待つ」より、必要な条件を決めたうえで対象商品の価格を見る方が実用的です。
方法3:中古・リユースPCも比較する
用途によっては、中古・リユースPCも選択肢になります。リユースPCは、すでに製造されたPCを検査・整備して再利用するため、最新世代の部品をすべて新規調達して製造する新品PCとは価格構造が異なります。そのため、必要な性能を満たす製品が見つかれば、新品より予算を抑えられる場合があります。
ただし、「中古だから安ければ何でもよい」というわけではありません。確認したいのは、Windows 11への正式対応、CPU、メモリ容量、SSD、バッテリー状態、保証期間、修理対応などです。例えば一般的なWeb閲覧やOffice、Web会議が中心であれば、用途に必要なスペックを満たしたリユースPCでも十分対応できるケースがあります。逆に最新GPUが必要なゲーム、3DCG、動画制作などでは、新品を含めて高性能モデルを比較した方がよい場合があります。
方法4:「本体価格+購入後の費用」で比較する
3万円のPCと5万円のPCがあれば、3万円の方が安く見えます。しかし3万円のPCが故障し、保証外で修理費が発生すれば、最終的な支出が逆転する場合があります。
PCを比較するときは、本体価格、保証期間、故障時の修理費、送料、サポート、使用予定期間、まで含めて考えると判断しやすくなります。企業ではこうした考え方をTCO(Total Cost of Ownership=総保有コスト)と呼びますが、個人のPC購入でも考え方は同じです。
7. 中古・リユースPCを買うなら何を確認する?
中古PCは販売店によって状態や保証条件が大きく異なります。最低限、次の項目を確認してください。
| 確認項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| OS | Windows 11の要件を正式に満たしているか |
| CPU | 使用するソフトの性能要件を満たすか |
| メモリ | 使用用途に必要な容量か |
| SSD | 容量や検査・交換条件が分かるか |
| バッテリー | 検査基準や保証対象か |
| 保証 | 保証期間と対象範囲 |
| 自損 | 落下・水濡れ・画面割れが対象になるか |
| 送料 | 修理時の往復送料を誰が負担するか |
| サポート | 購入後に相談できる窓口があるか |
フリマアプリや個人間売買についても、一律に「買ってはいけない」わけではありません。ただし、商品の状態、返品条件、保証、Windowsの対応状況などが出品者によって異なるため、自分で確認する項目が多くなります。PCに詳しくない場合は、検査内容と保証条件を公開している販売店の方が比較しやすいでしょう。
8. R∞PCは購入後の修理費まで含めて比較できる
リングローが販売するリユースPC「R∞PC」では、青色ステッカーの対象製品に無期限保証を付けています。公式FAQでは、パソコン本体、バッテリー、ACアダプターまたは電源ケーブルを保証対象とし、自損による故障も含めて無償修理・交換に対応しています。修理時の送料も含めて無償です。
一方、緑色ステッカーの「R∞PC LIGHT」は購入後2年間の保証です。そのため、購入価格を優先するならR∞PC LIGHT、長期間の保証を重視するならR∞PCというように比較できます。
もちろん、保証が長いという理由だけで商品を決める必要はありません。必要な性能、購入価格、PCの状態、保証内容まで含めて比較したうえで、自分の用途に合う製品を選ぶことが重要です。
無期限保証付きリユースPC「R∞PC」 Windows 11対応モデルやメモリ16GB搭載モデルなど 用途に合わせた製品を取り扱っています。購入後の修理費用を抑えながら安心してご利用いただけます。 R∞PCのラインナップ・詳細を見る
※保証内容には条件があります。データ・ソフトウェアなどは保証対象外です。購入前に最新の保証規程をご確認ください。
9. よくある質問
10. まとめ|「いつ安くなるか」より「何が必要か」でパソコンを選ぶ
2026年にパソコン価格が高くなっている背景には、メモリやSSDの価格上昇、AIサーバー需要による半導体の供給構造の変化、円安など複数の要因があります。また、Web会議や複数アプリの利用、AI PCの登場などによって、ユーザーが購入時に選ぶスペックも変化しています。
今後については、DRAMは2027年も供給の厳しい状況が続く可能性があります。一方、NAND Flashは2027年後半から供給環境が変化するとの予測もあります。だからといって、PC価格が高い今すぐ全員が買い替える必要はありません。今のPCが必要な性能を満たしているなら、継続して使うのも合理的です。
反対に、仕事や学習に支障が出ている、不具合が増えている、OSのサポート条件に問題がある場合には、「いつか安くなるかもしれない」という理由だけで更新を延期する必要もありません。
PC価格が高い時期ほど、必要なスペックを決める、型落ちやセール品も比較する、中古・リユースPCも候補に入れる、購入後の保証・修理費まで比較する、という順番で選ぶことが重要です。
市場価格を正確に予測することはできません。一方、自分に必要な性能と予算は決められます。「一番安いパソコン」ではなく、必要な期間を安心して使えるパソコンを、総額で比較することが、価格が大きく動く2026年のPC選びでは重要になります。
佐藤 鴻地(R∞PCダイレクト 店長)
店頭でも「パソコンはもう少し待てば安くなりますか」というご相談をいただくことがあります。将来の市場価格については、販売店でも正確に予測することはできません。そのため、まず現在お使いのPCで困っていることと、次に必要な性能を確認するようにしています。
今のPCで問題なく作業できているのであれば、価格だけを理由に急いで買い替える必要はありません。一方、動作の遅さや故障で日常的に困っている場合には、値下がりを待つ期間も負担になります。新品か中古かを先に決めるのではなく、必要な性能、購入価格、保証、購入後のサポートまで比較したうえで、自分に合った一台を選んでいただけるようにご案内いたします。