CPUの世代とは?見分け方とCore i5の選び方を初心者向けに解説
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CPU選びでは、「Core i5だから速い」「世代が新しいから十分」と一つの名称だけで決めないことが重要です。
確認する順番は、用途、CPUのシリーズと世代、末尾記号、メモリ・SSD、パソコン全体の状態です。中古パソコンなら、Windows 11への正式対応と保証も判断に加えましょう。
1. CPUの世代とは?新しいほどよいとは限らない
CPUの世代は、同じプロセッサーシリーズがどの時期の設計に属するかを見分ける区分です。たとえば、Intel Core i5-8250Uは第8世代、Core i5-10210Uは第10世代に属します。
一般に、新しい世代では処理効率、内蔵グラフィックス、対応するメモリや接続規格などが更新されます。ただし、世代だけで実際の速さを決めることはできません。デスクトップ向けの高性能CPUと薄型ノート向けの省電力CPUでは、同じ世代・同じCore i5でも設計目的が違います。
Core i7は常にCore i5より速いわけではありません。世代、ノート用・デスクトップ用、消費電力区分、コア数、冷却設計が違えば結果も変わります。正式型番をそろえて比較してください。
2. CPU世代の見分け方|Intelの型番を読む
従来のIntel Core iシリーズでは、「i5-」などの後ろにある数字の先頭から世代を読み取れます。ただし、第10世代以降は先頭2桁を読む型番があり、さらにCore UltraやCore 5、Intel Processor Nシリーズでは命名ルールが変わっています。
| CPU型番例 | 世代・シリーズ | 見分け方 |
|---|---|---|
| Core i5-8250U | 第8世代 | 4桁の先頭「8」が世代を示します。 |
| Core i5-10210U | 第10世代 | 5桁の先頭2桁「10」が世代を示します。 |
| Core i5-1135G7 | 第11世代 | 先頭2桁「11」が世代。G7は内蔵グラフィックスのレベルを示す表記です。 |
| Core i5-1240P | 第12世代 | 先頭2桁「12」が世代。末尾Pは薄型軽量ノート向けの性能区分です。 |
| Core 5 120U | Coreプロセッサー Series 1 | 新しい3桁の命名方式です。「120」を第12世代と読みません。 |
| Core Ultra 5 125U | Core Ultra Series 1 | 従来の「第○世代Core i5」とは別の命名方式です。 |
| Intel Processor N100 | Intel Processor Nシリーズ | N100の数字には、従来のCore iシリーズの世代表示を当てはめません。 |
Intelは、Core UltraではSKU番号の先頭部分でシリーズを示し、新しいCoreプロセッサーでは3桁の短い命名方式を採用しています。また、Intel Processorブランドには世代を示す数値指標が含まれないと案内しています。
一次情報:Intel「プロセッサーの名称、番号、世代」/Intel Core 5 120U公式仕様/Intel Processor N100公式仕様
AMD RyzenにはIntel Coreとは異なる命名規則があり、製品カテゴリーや発売時期によって表記も変わります。「Ryzen 5だからIntel Core i5と同じ」「型番の先頭が世代」と機械的に置き換えず、CPUの正式名称をメーカー仕様で確認してください。
3. 自分のパソコンのCPUを確認する方法
手元のパソコンが何世代か調べるには、まずCPUの正式型番を表示します。シールだけでは構成違いを判別できないため、Windowsの画面から確認する方が確実です。
タスクマネージャーでも、「パフォーマンス」→「CPU」からCPU名を確認できます。中古パソコンを購入する場合は、商品ページに同じ正式型番が記載されているかを見てください。
4. 世代・グレード・末尾記号は何が違う?
CPU名には複数の情報が詰まっています。どれか一つではなく、3つを組み合わせて判断します。
Core i3・i5・i7は性能帯の目安
Core i3、i5、i7などは、同じ製品ファミリー内での性能帯を見分ける手掛かりです。一般的には数字が大きいほど上位に位置づけられますが、異なる世代やノート用・デスクトップ用をまたいだ性能保証ではありません。
Intelも、プロセッサーナンバーは異なるプロセッサーファミリー間の性能比較には使わないよう案内しています。CPU名だけでなく、正式仕様とパソコン全体の構成を確認しましょう。
末尾記号は設計目的を見分ける手掛かり
| 末尾記号 | 主な位置づけ | 選ぶときの注意 |
|---|---|---|
| U | 省電力ノート向け | 持ち運びや電力効率を重視。高負荷性能は機種の冷却設計にも左右されます。 |
| P | 薄型軽量ノート向けの性能区分 | Uより常に速いとは限らず、CPU型番と筐体をそろえて比較します。 |
| H・HX | 高性能ノート向け | 動画編集やゲームの候補ですが、重量、発熱、バッテリーとのバランスを見ます。 |
| F | 内蔵グラフィックスなし | デスクトップでは別途グラフィックボードが必要です。 |
| G1〜G7 | 一部世代の内蔵グラフィックス区分 | CPU全体の世代や性能を示す数字ではありません。 |
同じ型番でもパソコン本体で差が出る
同じCPUを搭載していても、冷却性能、電力設定、メモリ構成によって性能の出方は変わります。薄型軽量モデルと大型ノートをCPU名だけで比べるのではなく、重量や静音性を含めて用途に合う方を選びます。
グレードを比較 Core i5とCore i7の違いは?用途別の選び方 同じCoreシリーズでも性能と価格が変わる理由を整理しています。 ›5. Core i5は何世代を選ぶべき?用途別の目安
2026年に中古パソコンを選ぶなら、毎日使う仕事・学習用では第10世代以降のCore i5を比較の出発点にすると、価格と実用性能のバランスを取りやすくなります。ただし、第8世代でも正式なWindows 11対応、SSD、十分なメモリ、良好な状態、保証がそろえば候補になる機種はあります。
| 主な用途 | 比較の出発点 | CPU以外の条件 |
|---|---|---|
| Web・メール・動画視聴 | 第8〜10世代以降 | メモリ8GB以上、SSD 256GB以上、画面とバッテリー状態 |
| Word・Excel・学習 | 第10世代以降 | メモリ8GB以上。複数作業が多いなら16GBを検討 |
| Web会議をしながら複数作業 | 第10世代以降 | メモリ16GB、SSD、カメラ、無線LAN、冷却状態 |
| 写真編集・軽い動画編集 | 第11〜12世代以降も比較 | メモリ16GB以上、内蔵GPUまたは専用GPU、ソフトの推奨要件 |
| 高度な動画編集・3D・ゲーム | 世代だけで決めない | H・HX系、専用GPU、冷却、電源、ソフト別推奨要件 |
※上表はR∞PC編集部による購入時の目安であり、IntelやMicrosoftの公式推奨値ではありません。使用するアプリやデータ量によって必要性能は変わります。
CPUを1世代新しくする代わりにメモリが4GBになる、SSD容量が不足する、保証がなくなるなら、総合的な使いやすさは下がることがあります。CPU・メモリ・SSD・状態・保証を同じ表に並べて比較しましょう。
6. Windows 11対応はCPU世代だけで判断しない
中古パソコンのCPU世代を調べる理由の一つが、Windows 11へ正式対応しているかの確認です。Microsoftの最小要件には、承認済みCPU、TPM 2.0、UEFI・セキュアブート対応、メモリ4GB以上、ストレージ64GB以上などがあります。
Intel Core第8世代以降は大まかな入口になりますが、世代名だけでPC全体の対応を断定することはできません。CPUの正式型番をMicrosoftの対応一覧で調べ、パソコン側のTPM 2.0やセキュアブートも確認します。
非対応のパソコンへ要件確認を回避してWindows 11をインストールする方法も存在しますが、Microsoftは最小要件を満たさない端末への導入を推奨していません。購入時は、OS名だけでなく正式対応の根拠を確認してください。
Microsoft公式:Windows 11のシステム要件/Windows 11でサポートされるIntelプロセッサ
正式対応を確認 Windows 11の中古パソコンは危険?対応条件と選び方 CPU以外の要件と、回避インストールを見分ける方法を解説します。 ›7. CPUを正しく比較する5つの手順
CPU比較サイトの点数だけを見る前に、次の順番で候補を絞ると、用途に合わない高性能CPUや、安いだけの低性能PCを選びにくくなります。
GHzが高いCPUやコア数が多いCPUが、すべての用途で速いわけではありません。世代をまたぐと1クロックあたりの処理能力が変わり、ソフトによって使えるコア数も異なります。ベンチマークは参考になりますが、測定条件と自分の用途に近い項目を確認してください。
旧稿ではCore i5-12400を「ハイブリッド設計」としていましたが、Intel公式仕様では6個のPコア、Eコア0です。第12世代でハイブリッドアーキテクチャーが導入されても、すべての第12世代CPUがPコアとEコアの両方を持つわけではありません。
8. 中古パソコンはCPU以外の状態も確認する
CPUの世代と型番が用途に合っていても、中古パソコンの購入判断は終わりません。パソコンはCPUだけを交換して使う商品ではなく、画面、キーボード、バッテリー、SSD、端子、冷却部品を一体として使うからです。
| 確認項目 | 購入前に見ること | CPUがよくても困る例 |
|---|---|---|
| メモリ | 8GB以上か、増設できるか | 複数アプリでメモリ不足になり動作が重い |
| ストレージ | SSDか、必要容量があるか、新品交換か | HDDで起動や更新に時間がかかる |
| バッテリー | 状態、保証対象、交換可否 | 外出先で必要な時間使えない |
| 画面・端子 | 解像度、USB、HDMI、カメラ、有線LAN | 必要な周辺機器や会議環境に接続できない |
| 保証 | 期間、対象、免責、送料、相談窓口 | 購入後の故障や設定を自費で解決する |
中古パソコンでは、「一番新しいCPUを安く買う」より、「必要性能を満たした整備済みPCを、故障時の対応まで含めて買う」方が負担を予測しやすくなります。CPU世代は入口であり、最終判断はパソコン全体で行います。
CPUの世代やCore i5・i7で迷っている方へ
「自分に合うパソコンが分からない」を簡単診断
いくつかの質問に答えるだけで、用途に合うパソコンを診断します。CPUだけでなく、メモリ、画面サイズ、持ち運び方も含めて候補を整理できます。
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9. CPU世代と選び方のよくある質問
CPU世代は性能を判断する入口ですが、Core i5・i7などのグレードや、U・H・Fなどの末尾記号も確認する必要があります。さらに、Core Ultra、Core 5、N100では命名方式が異なります。中古パソコンを選ぶときは、正式型番、Windows 11対応、メモリ、SSD、部品状態、保証までそろえて比較しましょう。
佐藤 鴻地(R∞PCダイレクト 店長)
お問い合わせでは、「Core i7なら長く使えますか」「第10世代は古いですか」と聞かれることがあります。CPU名は大切ですが、それだけでおすすめは決められません。同じCore i5でも型番や設計目的が違い、メモリやSSD、バッテリー状態でも使いやすさが変わります。普段の作業を先に確認してから、必要な性能と購入後の保証を組み合わせるのが失敗しにくい選び方です。