法人PCの調達コストを削減する方法|最新CPUは必要?第10世代を検証
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法人PCの調達コストを削減するなら、全社員に同じ最新モデルを配る前提から見直しましょう。
第10世代Core i5と第14世代Core i5には、総合ベンチマークで約2.4倍の差があります。ただし、一般事務の処理時間や社員の生産性まで2.4倍になるわけではありません。Teams、Zoom、Microsoft 365、Office LTSC 2024も、最新CPUを動作要件にはしていません。
CPUの実測性能、業務ソフトの公式要件、国内出荷PCの平均単価を比べながら、一般事務には必要十分な再生PC、高負荷業務には新しい高性能PCを割り当てる基準を整理します。
1. 法人PCの調達コスト削減は「全員に最新CPUを」から見直す
法人PCは、機種を統一した方が初期設定や資産管理をしやすくなります。ただし、機種数を絞ることと、全社員へ最高性能を配ることは分けて考えることがコスト削減のコツです。
メールや資料作成、Web会議が中心の社員と、動画編集、CAD、ソフトウェア開発、ローカルAIを使う社員とでは必要なCPU性能が大きく異なります。
一般事務へ高性能機を配れば実用性のない機能が増え、高負荷業務担当の社員へ性能不足のPCを配れば待ち時間が増えます。
新品か中古かを決める前に、誰が、どのソフトを、同時にいくつ使うのかを確認します。その業務に必要な性能が分かれば、新品を優先する部署と、再生PCを使える部署を分けられます。
PC調達の総費用
=端末代+導入作業+保守・修理+故障時の機会費用+更新・廃棄
端末代は「必要性能を満たす範囲」で抑え、保守や業務停止まで含めて判断します。
2. 第10世代Core i5はどこまで使える?第14世代と実測比較
公開ベンチマークのPassMarkで、第10世代と第14世代の代表例を比較します。数値は2026年6~7月時点で、日々更新されるため目安としてご覧ください。
| CPU | 用途区分 | コア/スレッド | CPU Mark | Single Thread |
|---|---|---|---|---|
|
Core i5-10210U 第10世代 |
ノート向け | 4/8 | 6,058 | 2,108 |
|
Core i5-10500 第10世代 |
デスクトップ向け | 6/12 | 12,956 | 2,784 |
|
Core i5-14500 第14世代 |
デスクトップ向け | 14/20 | 30,850 | 3,952 |
デスクトップ向け同士で比べると、Core i5-14500はCore i5-10500に対してCPU Markが約2.38倍です。一方、1つの処理の速さを捉える目安となるSingle Threadは約1.42倍です。新しいCPUが高性能であることは明白ですが、総合スコア2.38倍が、そのままWord・Excel・メールの処理時間や社員の生産性2.38倍を意味するわけではありません。
特にCPU Markは、複数コアを使う処理を含む総合指標です。動画の書き出しや開発、解析では新しい多コアCPUの価値が大きい一方、入力・閲覧・軽い表計算を中心とする業務では、CPU以外のメモリ、SSD、通信、クラウド側の応答も体感速度を左右します。
- 動画変換、開発、解析など並列処理では、新しい多コアCPUの差が出やすい
- 一般事務ではCPUだけでなく、メモリ不足、遅いストレージ、通信環境の影響も大きい
出典:PassMark「Intel Core i5-10210U Benchmark」「Intel Core i5-10500 Benchmark」「Intel Core i5-14500 Benchmark」。スコアは測定時期により変動します。
第10世代Core i5はいつまで使える?性能と選び方
CPU型番の見方、Windows 11対応、用途別の判断基準を詳しく解説します。
3. Teams・Zoom・Officeの公式要件を第10世代と比較
Teams、Zoom、Microsoft 365、Office LTSC 2024の公式要件では、CPUのクロック周波数とコア数が示されており、最新世代であることまでは求めていません。
| ソフト | 公式CPU要件 | 公式メモリ要件 | 法人導入での見方 |
|---|---|---|---|
| Microsoft Teams | 最小1.1GHz以上・2コア | 4GB | 大規模会議などは2018年以降の4コアCPUが推奨 |
| Zoom | 最低2GHz以上・2コア 推奨2.5GHz以上・4コア |
最低4GB 推奨16GB |
ノートPCの画面共有は4コア以上を公式推奨 |
| Microsoft 365 Apps | 1.6GHz以上・2コア | 4GB 32bit版は2GB |
法人・教育・政府機関向け要件。OS要件も併せて確認 |
| Office LTSC 2024 | 1.1GHz以上・2コア | 4GB | 4GBの空き容量と1280×768以上の画面も必要 |
第10世代Core i5-10210Uは4コア/8スレッド、Core i5-10500は6コア/12スレッドです。Windows 11へ正式対応する端末であれば、Office、クラウドサービス、Web会議を中心とする業務用パソコンの候補に入ります。
ただし、公式の最小要件は「起動できる下限」です。ブラウザ、Excel、チャット、Web会議、セキュリティソフトを同時に使うなら、メモリ16GBとSSDを組み合わせ、社内システムを含めて実機で試す必要があります。
世代や設計が違うCPUは、同じGHzでも処理能力が同じとは限りません。公式要件のGHzは入口として使い、CPU型番、コア数、メモリ、実機テストを組み合わせて判断してください。
出典:Microsoft Learn「Teamsクライアントのシステム要件」「Office LTSC 2024の概要」、Microsoft Support「Microsoft 365 for business, education and governmentのシステム要件」、Zoom Support「Zoomのシステム要件」(2026年7月17日確認)
4. 国内出荷PCの平均単価は2020年比で約34.6%高い
JEITAの国内出荷実績を基に、各年1~12月の出荷金額を出荷台数で割りました。平均単価は2020年の約79,500円から2024年に約116,600円となり、約46.6%上昇。2025年は約107,000円です。
2025年は2024年より約8.2%下がったため、「毎年値上がりしている」とは言えません。それでも2020年との比較では約34.6%高い水準です。全台を最新の新品PCで統一すると、この単価差が調達台数分だけ効いてきます。
一般事務用の一部を要件適合済みの再生PCへ切り替えれば、新品が必要な台数を減らし、高性能機を必要とする部署へ予算を回せます。
出典:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)「パーソナルコンピュータ国内出荷実績」(2019~2025年)。各年1~12月の月次出荷金額合計÷月次出荷台数合計で算出した概算です。公表値は「億円」「千台」単位で丸められています。対象はJEITA自主統計参加会社の国内出荷であり、市場全体の販売価格や法人向け実売価格そのものを示すものではありません。
5. 法人PCを用途別に分け、最新機は必要な部署が使う運用に
第10世代Core i5には一般事務で検討できる実測性能があり、主要ソフトも最新CPUを必須としていません。一方、動画編集やCAD、開発、ローカルAIでは、新しい多コアCPUやGPUの性能差が作業時間に表れます。
そこで、標準業務にはWindows 11対応の第10世代Core i5を含む再生PC、高負荷業務には最新CPU・GPU搭載PCを割り当てます。全社一律ではなく、処理負荷と停止時の影響で3つに分けます。
100台を調達する場合の考え方
例えば100台のうち、Office・Web会議中心の標準業務が80台、動画・CAD・開発などの高負荷業務が20台だったとします。全100台を上位構成へそろえるのではなく、80台を必要十分な標準構成、20台を高性能構成として見積もれば、削減対象は「80人分の余剰性能」です。
- 業務テストの合格台数:社内システムと周辺機器まで問題なく使えた台数
- 1台当たりTCO(Total Cost of Ownership):購入、設定、保守、停止、廃棄までの総費用
- 新品で調達する台数:高性能やメーカー保守を理由に新品が必要な台数
「中古を何台買うか」から考えず、新品が必要な仕事を先に絞ると、性能不足を避けながら削減額を見積もれます。
- 生成AIや映像処理を端末内で動かす
- CAD、3DCG、科学計算、大規模なデータ分析を行う
- 業務ソフトの認定機種・GPU・新しい命令セットが指定されている
- 5年以上の長期運用で、メーカー保守や部品供給を重視する
再生PCが向くのは、性能の上限を追う仕事ではなく、必要性能が明確な定型業務です。新品か中古かを会社単位で決めるのではなく、業務単位で決めると無理がありません。
6. 法人PCの調達コストを削減する5つの手順
パソコンをまとめ買いするならどこ?法人向けの選び方
見積もり前に決める項目、購入先、納品方法、保証の比べ方を整理しています。
7. 調達価格ではなくTCOで比較する
TCOはTotal Cost of Ownershipの略で、保有期間中に発生する総費用です。法人PCでは次の項目をそろえて比較します。
| 費用 | 含める内容 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 購入 | 本体、Office、周辺機器、送料 | 付属品とライセンスを台数分確認 |
| 導入 | 初期設定、アカウント、データ移行、配布 | 社内工数も時間単価で見積もる |
| 運用 | 問い合わせ、更新、予備機、資産管理 | 誰が何台を管理するか決める |
| 故障 | 修理費、往復送料、代替機、停止時間 | 保証範囲と対応日数を確認 |
| 更新・廃棄 | データ消去、回収、次回入れ替え | 証明書や回収条件を確認 |
購入・リース・レンタルは同じ利用期間で比べる
法人パソコンの調達方法を比べるときは、契約期間または想定利用年数をそろえます。初期費用だけを比べると、更新や返却にかかる費用を見落とします。
| 調達方法 | 向いているケース | 見積もりで確認すること |
|---|---|---|
| 新品を購入 | 高性能やメーカー保守が必要な業務 | 本体価格、延長保証、設定、廃棄 |
| 再生PCを購入 | 必要性能が明確な一般事務やまとめ買い | 検査内容、保証、同等仕様の在庫、Windows 11対応 |
| リース | 初期費用を平準化し、計画的に更新したい場合 | 総支払額、契約期間、中途解約、保守の有無 |
| レンタル | 短期プロジェクトや一時的な増員 | 月額、最低利用期間、機種変更、返却条件 |
特に見落とされるのが業務停止です。修理費が無料でも、代替機がなく社員が数日働けなければ損失が出ます。保証と予備機の設計は、端末価格と同じ表で比べてください。
8. 標準業務用PCの候補としてR∞PCを使う
R∞PCは、Windows 11対応、Core i5クラス、新品SSDを中心とするリユースパソコンです。一般事務用の標準機として、メモリ16GB搭載モデルも選べます。
対象商品には無期限保証が付き、保証規程の範囲で落下や水濡れなどの自損事故にも対応します。電話・LINE・メールの相談窓口も用意されているため、専任のIT担当者が少ない企業では、端末購入後の問い合わせ先を一本化しやすくなります。
- Office、クラウド、Web会議が中心の標準業務
- 新品へ全台統一すると予算を超える入れ替え
- 中古の初期不良・修理費・相談先が不安な企業
- 同等仕様を複数台そろえ、段階的に導入したい企業

無期限保証のリユースパソコン R∞PC
Windows 11対応・新品SSD・電話/LINEサポート購入価格だけでなく、故障時の修理費や相談窓口まで含めて調達できます。メモリ16GB搭載モデルも選べます。
R∞PCの特徴を見る※在庫、価格、納期、保証条件は商品と見積もり時点でご確認ください。R∞PC LIGHTや通常中古アウトレットは保証条件が異なります。
9. 法人PCの調達コストに関するよくある質問
まとめ:法人PCの調達コストは「最新機を配る台数」で変わる
新しいCPUほど高性能ですが、その性能差が一般事務の作業時間に同じ割合で表れるとは限りません。一方、動画編集やCADへ性能不足のPCを入れれば、待ち時間と再調達が増えます。
標準業務には要件を満たす再生PC、高負荷業務には新しい高性能PCを配り、設定・保守・業務停止まで含むTCOで比べる。これが、仕事の速さを落とさずに法人PCの調達コストを削減する方法です。まず第10世代Core i5・メモリ16GB・SSDの標準構成を少数台で試し、問題なく使える部署の台数を確認します。