 
            オフィス互換ソフト徹底比較【2025年版】 — WPS Office / Microsoft 365(Office) / LibreOffice を“再現性・使い勝手・コスト”で選ぶ —
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社外提出や共同編集が多いなら Microsoft 365(Microsoft Office) 一択です。Word/Excel/PowerPointの再現性、アドイン・VBA資産、クラウド連携まで含めた業務基盤としての完成度は他の追随を許しません。
一方、社内完結や自己利用が中心でコスパを最優先するなら WPS Office が現実的。UIがOfficeライクで軽快なため、古めのPCでもストレスが少なく、「読む・軽く直す」用途に強みがあります。
ライセンス費用を抑えつつ基本機能だけで十分なら LibreOffice。オープンソースで完全無料、教育・行政・個人利用など費用対効果を重視する場面で有力です。ただし高度書式やマクロは割り切りと工夫が必要です。
何を比べるべきか——“互換性”だけで判断しない
ビジネスの現場では、形式の互換性(.docx/.xlsx/.pptxがどこまで崩れないか)が最重要に見えますが、判断軸はそれだけでは不十分です。
マクロ・アドインの動作、共同編集と権限管理、学習コストと動作の軽さ、ライセンス形態と総コスト、サポートやアップデート供給体制、そしてセキュリティ運用まで含め、導入後の“運用コスト”を立体的に見てください。
Microsoft 365/Microsoft Office
最も崩れにくいのは当然ながら本家です。レイアウト・書式・関数・SmartArt・トランジションなどの再現性が安定し、VBA・各種アドインもそのまま前提で運用できます。
OneDrive/SharePointとの統合により共同編集・コメント・バージョン履歴・権限管理がシームレス。
向いているのは、社外提出が多い組織、複数部門での同時編集、マクロやアドインに依存した業務、監査対応やログ管理が必要な環境です。サブスク前提で継続コストは発生しますが、トラブル回避と時間短縮まで含めた総合力は最強です。
WPS Office
日常的な文書・表計算・プレゼンの互換は高水準。Officeに近いリボンUIで乗り換えの心理的ハードルが低く、古いPCでも軽快に動きます。
マクロ互換は一部にとどまるため、VBA前提の業務資産がある場合は注意が必要です。
適した場面は、社内完結の資料作成、読む・軽く編集する中心のワーク、導入コストを抑えたい小規模チームや個人。買い切り系のラインアップもあり、初期費用を抑えて導入しやすいのが魅力です。
LibreOffice
オープンソースで費用ゼロ。標準的な機能の範囲なら実用的な互換を確保できますが、高度書式・複雑なExcel関数やピボット・VBAでは差が出やすく、独自Basic+VBA互換モードに対する理解と検証が不可欠です。
教育・行政・非営利・個人など、提出先が限定される環境でコスト圧縮を狙う場合に選ばれます。社外提出が多い場合は、最終提出前にMicrosoftでの目視確認またはPDF化を運用ルール化すると安全です。
実務で起こりやすい“互換性の落とし穴”と予防策
- フォント未搭載: 相手環境にないフォントは置換され、文字幅や折返しが崩れます。標準フォントに寄せるか、PDFで固定しましょう。
- Excelの複合機能: 複雑な関数/ピボット/外部リンクは再計算やリンク解決で差が出ます。本番前に検証ファイルで試験を。
- マクロ・アドイン: 互換ソフトでは前提どおり動かない可能性が高い領域。業務資産がVBA中心ならMicrosoft推奨。
- PowerPointの演出: 動画埋め込み・特殊アニメ・トランジションは崩れがち。本番データはMicrosoftで仕上げ、または動画化/PDF化で固定。
- 共同編集の品質: リアルタイム編集・権限・履歴はMicrosoftのエコシステムが最安定。頻度が高いほど差が効いてきます。
失敗しない“選び方”
- 社外と頻繁にやり取り+共同編集が必須 → Microsoft 365 / Microsoft Office。
- 社内完結+コスト重視+古めのPC → WPS Office(軽快さが武器)。
- 費用ゼロが絶対条件+基本機能で十分 → LibreOffice(提出はPDF中心が安全)。
迷ったら、「相手の環境に合わせられるか」「既存のVBA資産があるか」「リアルタイム共同編集が必要か」の三点で絞るのが近道です。
よくある質問(FAQ)
Q. 取引先がMicrosoft前提です。互換ソフトで問題ありませんか?
A. 仕様次第です。一般的な文書は再現できますが、マクロ・高度レイアウト・SmartArt/アニメは崩れることがあります。最終提出はMicrosoftで確認するかPDF化が安全です。
Q. VBAマクロはWPS/LibreOfficeでも動きますか?
A. 完全互換ではありません。WPSは一部互換、LibreOfficeは独自Basic+VBA互換モード。業務がVBA前提ならMicrosoft推奨です。
Q. 低スペックPCで快適に使いたいのですが?
A. WPS Officeは軽快で相性がよい傾向です。読み・軽編集中心の用途なら満足度が高く、R∞PCならマシン構成の最適化も提案できます。
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最新OSのWindows 11に、用途に合わせてMicrosoft 365(Office)またはWPS Office対応モデルも一部ご用意。1台ずつの分解清掃・検査と完全データ消去を経て、到着後すぐ使えるセットアップでお届けします。
さらに無期限保証(※一部モデルは2年保証)により、過失故障の相談まで寄り添える体制です。
社外提出が多い方はMicrosoftモデル、コスパ重視ならWPSモデルが定番。用途・予算・互換性の優先度を伺い、最適構成をご提案します。
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まとめ
- 再現性・共同編集・資産継承が重要なら Microsoft 365/Microsoft Office。
- 軽快さとコスパを重視し、社内完結中心なら WPS Office。
- 費用ゼロで基本作業を回すなら LibreOffice(提出はPDF固定が安全)。
互換ソフトは年々進化していますが、提出相手・運用フロー・既存資産とのフィット感が最終判断の決め手です。まずは自社の“よくある作業”を小さな検証ファイルで再現し、本番条件で目視確認してから移行を進めましょう。時間を味方につけた選定が、トラブルのない文書運用につながります。
 
              
 0120-956-892
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