【保存版】「お使いのパソコンがトロイの木馬に感染しました」警告の正体と安全な対処法(Windows 11/10対応)
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まず深呼吸してください。画面いっぱいに「トロイの木馬に感染」「今すぐ電話」と出ても、大半は“偽警告(テクニカルサポート詐欺)”です。
電話しない/クリックしない/支払わない。この三つを守れば、被害は防げます。本稿では、偽警告の正体、閉じられないときの消し方、Edge/Chromeの“掃除”、うっかり操作後のリカバリー、そして二度と引っかからないための予防までを一気に解説します。
1. その“警告”の正体——OSが壊れたわけではありません
偽警告は、悪質な広告スクリプトがブラウザ上で演出しているだけです。派手なアラーム音、マイクロソフト名義の電話番号、×ボタンが利かない挙動——どれも「急がせて誤操作を誘う」ための仕掛けです。ファイルやOSが即座に破壊されたわけではありません。
絶対にやってはいけないのは、表示の電話番号に連絡すること、“インストール”“許可”“スキャン開始”を押すこと、そしてギフトカードや仮想通貨での支払いです。

2. まずは“切断”——閉じられない画面を安全に消す
- 閉じられるなら通常どおり×で閉じる。
- 閉じられない場合はタスク マネージャーで停止:
Ctrl + Shift + Esc → 「プロセス」で Microsoft Edge/Google Chrome を右クリック → [タスクの終了]。 - 画面が消えたら、続けて後処理(掃除)へ。
この時点で多くは解決しますが、通知の予約や不審な拡張機能が残っていると再発します。続けて“初期化に近い状態”に戻しましょう。


3. ブラウザを“きれい”に戻す(Edge/Chrome)
Edge(Microsoft Edge)
- 右上「…」→[履歴]→ ゴミ箱アイコン(閲覧データのクリア)。期間は「すべての期間」、基本は全項目にチェック(保存パスワードを残したい場合は外す)→[今すぐクリア]。
- 通知の見直し:設定 →[Cookie とサイトのアクセス許可]→[通知]→「許可」の見覚えないサイトを削除/ブロック。
- 拡張機能の確認:設定 →[拡張機能]→ 不明なものはオフではなく削除。
-
しつこい場合:設定 →[リセット設定]→[設定を既定値に戻す]。

Chrome(Google Chrome)
- 右上「︙」→[履歴]→左の[履歴]→[閲覧履歴データの削除] → タブ[詳細設定]→ 期間「全期間」、基本は全項目にチェック(必要に応じてパスワード等は外す)→[データを削除]。
- 通知の見直し:設定 →[プライバシーとセキュリティ]→[サイトの設定]→[通知]→「許可」から不審サイトを削除/ブロック。
-
拡張機能の確認:アドレスバーに
chrome://extensions/→ 不明な拡張を削除。 -
しつこい場合:
chrome://settings/reset→ 設定の初期状態に戻す。
4. 念のための“安全確認”——うっかり押した時の戻し方
Windows セキュリティでスキャン
スタート → 設定 →[プライバシーとセキュリティ]→[Windows セキュリティ]→[ウイルスと脅威の防止]→[クイックスキャン](時間があればフルスキャン)。
何か入れてしまった/許可してしまった気がする場合
- アプリの整理:設定 →[アプリ]→[インストールされているアプリ]→ インストール日時順で怪しいものをアンインストール。
- 自動起動の無効化: Ctrl + Shift + Esc →[スタートアップ]→ 見覚えのないものを無効化。
- ブラウザ同期の一時停止(Edge/Chrome):他端末に広げないため一旦止める。
- 情報を入力した可能性:パスワード変更/二段階認証の設定、カード会社への連絡を速やかに。
5. 紛らわしい“お掃除系”ソフト名に注意
Driver Reviver/Driver Update のような「ドライバが古い」「システム破損」と不安を煽る系は、公式ストアや公式サイト以外から導かれた時点でインストールしないが鉄則。入れてしまった場合は、前章の手順でアンインストールとスキャンを。
6. 再発を防ぐための“今日からできる”予防
- Windows Update/ブラウザ更新を最新に
- SmartScreen/Microsoft Defender を有効化
- 通知の許可は必要最小限(見慣れないサイトの「許可」は押さない)
- 拡張機能は最小構成で、月1回は棚卸し
- ブックマークから公式サイトへ(検索広告には偽サイトが混じることあり)
- 電話サポートを名乗る番号は100%偽物と心得る
- 家族にも合言葉:「電話しない・払わない・見せて!」
7. 不安が残るときは、早めに相談を/要点まとめ
「何度も同じ警告が出る」「知らないアプリが復活する」「もう怖くて触れない」——そんな時は、無理せずプロに。R∞PCダイレクトでは、再生・整備済みPCのご提供に加えて、初期設定/データ移行/基本セキュリティ見直しのご相談も承ります。画面が出た状態のままでも構いません。状況を言語化するところから一緒に整理します。
- 「トロイの木馬に感染しました」はほぼ偽警告。電話×/クリック×/支払い×。
- 閉じられないときは Ctrl+Shift+Esc → ブラウザをタスク終了。
- 履歴・キャッシュ・通知・拡張機能を掃除し、Windows セキュリティでスキャン。
- 入力やインストールをしてしまった場合は、アンインストール/起動無効化/パスワード変更/カード連絡まで実施。
- 予防は更新・通知制御・拡張機能最小化が効きます。迷ったら R∞PCダイレクトに相談を。
安心して使い続けるために、「まず切断 → きれいに掃除 → 安全確認」の三段階を習慣化しましょう。万一に備えた“頼れる相談先”があるだけで、偽警告はただのノイズに変わります。
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